Anthropic、最高性能の Claude Fable 5 とClaude Mythos 5 をリリース
Anthropic は現地時間6月9日、最新のAIモデルである Claude Fable 5 および Claude Mythos 5 を発表した。Claude Fable 5 は一般公開向けに安全対策を施したモデルであり、複雑な推論や長期間の自律的なエージェント作業に特化している。一方、 Claude Mythos 5 は安全分類器の制限を解除したモデルであり、サイバーセキュリティや生物学研究といった高リスク領域における利用を想定している。両モデルは Anthropic がこれまでに開発した中で最も高い能力を有し、業界最高水準の推論性能を備える。
技術仕様面では、両モデルは共通の基盤技術を採用しており、100万トークンのコンテキストウィンドウと最大12万8000トークンの出力枠をサポートする。Adaptive thinking(適応的思考)モードが標準で有効となっており、利用者はEffortパラメータを通じて思考の深さを調整できる。利用料金は入力トークン100万あたり10ドル、出力トークン100万あたり50ドルに設定された。なお、Claude Fable 5 には安全分類器が組み込まれており、特定の領域で制限がかかる場合は、必要に応じて安全な Claude Opus 4.8 などのモデルへ自動的に処理が転送される仕組みとなっている。
実務における導入メリットとして、これらのモデルは長時間の自律的なタスク遂行能力に優れており、ソフトウェア開発や高度な知識集約型業務を大幅に効率化できる。特に、大規模なコードベースの移行やマルチステップの計画立案、ツール操作を含む複雑なプロジェクトにおいて、人間の監督コストを最小化できる点が特徴だ。また、強化されたVision機能により、図表や文書を正確に理解し、コードの検証や設計との整合性チェックを自律的に実施することが可能となった。
今後の利用に関しては、Claude Fable 5 はすでに Claude API、Amazon Bedrock、Gemini Enterprise Agent Platform(旧 Vertex AI)、および Microsoft Foundry を通じて広く一般提供が開始されている。対照的に、制限のない Claude Mythos 5 は Project Glasswing を通じた限定リリースとなっており、審査を通過した特定の組織のみがアクセス可能だ。なお、両モデルは「Covered Models」として指定されており、安全監視の一環として30日間のデータ保持が義務付けられているため、導入時にはデータ管理要件への対応が求められる。
Claude Fable 5 and Claude Mythos 5|Anthropic
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