Google Cloud が「Gemini Enterprise」で新たなコスト管理ツールを発表

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Google Cloud は現地時間2026年8月26日、AIエージェントの利用拡大に伴うコスト管理や予算超過リスクに対応するため、柔軟な課金体系と新たなコスト管理ツールを発表した。企業がAI投資から効果を得るには、技術とともにFinOpsの進化が必要となる。そこで同社は、ビジネス向けAIアプリ「Gemini Enterprise」や開発者ツールを対象に、予算管理と柔軟な運用を両立させる機能を導入した。2026年9月4日現在、一部の顧客向けに提供が始まっている。

具体的には、従来の定額ライセンスに加え、実際の消費量に応じて支払う従量課金制オプションを追加した。この従量課金制オプションは、「Pay-as-you-go」という名称で導入され、無駄なコストの発生を防ぐ柔軟な運用を可能にする。さらに開発者ツール「Google Antigravity」や「Android Studio」におけるAI利用枠が Gemini Enterprise に統合され、一元管理が可能となった。また、見積もりツール Google Cloud Pricing Calculator による事前算出や、月々の使用額に応じたトークンコスト割引制度「Flexible Savings Plans」(1年契約で10%オフ、3年契約で20%オフ)を導入したほか、管理コンソール Google Cloud Billing Console で、月次支出の上限設定や支出の急増を検知する早期異常検知システムなどを提供する。

これにより、組織内の異なるAI利用パターンに合わせたコスト最適化が実現する。ビジネス部門の未使用リソースを、利用が急増する開発部門へ自動で融通できるようになる。また、プロジェクトごとに支出上限を設定できるため、予算超過時にAPIを一時停止させて不意の請求を防ぐ。運用継続時はワンクリックで再開でき、超過分を自動で従量課金へ移行させて「Flexible Savings Plans」の割引を適用する制御も可能だ。さらに、自然言語でコスト使途を要約するFinOps機能により、経営陣への投資対効果の証明が容易になる。

今後の展開として、緊急性の低いワークロードをオフピーク時に実行して、推論コストを最大で半額に抑える遅延実行価格の設定が、近く提供される予定だ。また、同社は Google Kubernetes Engine や Google Compute Engine を用いた動的な容量の管理など、インフラレベルでのコスト削減を推奨している。企業はこれらの仕組みを組み合わせ、開発効率を維持したまま、安全なAI運用体制を構築することが求められる。

FinOps for the AI era: New flexible billing and cost controls for agents|Google Cloud

cloud.google.com

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